先月末に、医院にお休みを頂いて、イタリアベローナにて開かれた
日本臨床歯科医学会の国際学術大会に参加してきました。
DR.コルテリー二をはじめとする、各分野を代表する4人の先生のセミナー
を同時に受けれる機会はまたとなく、開業10年頑張ったしということで、
1週間お休みを頂きました。
なんとなく気持ちが落ち着かなく、半分頭が日本に
持って行かれてたのですが、講義が始まるとすぐに気持ちは
引き込まれてしまいました。
イタリアは今歯科医療の最先端と言われている国で、
10年前、ロサンゼルスに入った時のように今の立ち位置
を知りたいというのもあったのですが、
イタリアの方たちは非常に親切で、なんとなく治療の方向性も
日本に近く、抜いてインプラントとかじゃなく何とか歯を残そうとか、
そういう演歌的な要素があり、共感を覚えました。
ただ一人一人の科学ではなく手技的なこだわりは凄まじく
感動的で、目にしっかりと焼き付けて来ました。
一人目ラバンカは教授で今度解剖学の本を世界中に出版予定、インプラントの基礎を見直す話でした。
2人目Drコルテリー二 今回の私の中での目玉で今、骨を再生する治療法で世界一
と言われる方で、再生療法を成功させるための要件や自身が開発した手術法の歴史と最新の手術法の優位点についての説明がありました。
話が非常にわかりやすく、尚且つかなりインパクトのある症例をみせていただき。
症例を選ぶものの、M?MISTという彼の開発した新しい方法は是非当院でも取り入れたいと思います。
3人目のフラジャー二は審美デジタル分析の話で、先月のクリスチャンコーチマンと似たような話ですが、微妙な差異とイタリヤ人の様式美が興味深く思いました。
最後を飾ったのはシュプレヒコ先生で、最新の接着修復やデジタル技術の
話でしたが、彼が見せた最後の症例は戦争孤児の笑顔を取りもどさせた症例は
感動的で、お金がない彼女のを経費をかけずに知恵と技術でカバーしてみせ、
またその技術も驚異的ですが、発想に驚かされました。
会場はスタンディングオベーションに包まれ、皆涙を浮かべていました。
患者のために考えるということを教えていただいた気がしました。
夜は全国から来た先生と懇親を深めたのですが、受けている先生も
高名な先生ばかりで、そこで教えていただいた話も非常に熱く、掛け替えのない時間
となりました。
最後の1日はベネチアに観光に
細部にまで装飾がされた寺院にイタリア人の気質を見た気がしました。
本などよりも何倍もの情報量で、本当に良い経験をさせていただきました。
行かせてくれた、患者さま、スタッフ、小さい子がいるのに送り出してくれた
家族に本当に感謝します。