全身の入り口であるお口の中に入るもの、つまり食べ物や飲み物は、生きる土台でありスタートです。
私たち「歯科で働く管理栄養士」が、歯のお話や食事、生活習慣についてなど様々なテーマで毎月ブログにてお知らせ致します。
普段の生活にお役立ていただけたら幸いです。
よろしくお願いします♪
秋も一段と深まり、日だまりの恋しい季節となりました。皆様お変わりなくお過ごしですか?
こんにちは、管理栄養士の志水です。
普段ほとんど意識していない唾液には薬や消毒液に匹敵するようなすごい効果があることを知っていますか?
今回は「唾液」についてお伝えします☺
唾液は、口の中にある3つの唾液線(耳下腺、顎下腺、舌下腺)と、ほっぺたの内側にある小さな唾液線から分泌されます。
唾液の分泌量は1日500〜1500mlと言われています。そんなに出るの!?と驚かれる人も多いと思いますが、これだけ分泌されるのには理由があります。
・消化作用
お米をよく噛んでいると甘く感じるのがこの作用です。よく噛むと消化が良くなるのはこの作用も影響しています
・殺菌作用
唾液にはお口の中の細菌の働きを抑制して、病気を防ぐ働きがあります。プラークの発生などを抑えます。
・再石灰化作用
細菌が作りだした酸によってエナメル質の成分が溶け出しますが、唾液に含まれるミネラルがそれを修復し、元の状態に戻します。
・緩衡作用
食事をすると口の中が酸性に傾いて、歯が溶けやすい状態が起こりやすくなっています。唾液により酸が中和されることで歯が溶けることを防ぐことが出来ます。
・自浄作用
唾液には、口の中に残った汚れを洗い流す働きがあります。十分に唾液が分泌されていれば、口の中を清潔に維持できます。
唾液の効果を高める一番の簡単な方法は、噛む回数を増やすことです。噛みごたえのあるもので1口30回を目安に噛んでみましょう。こんにゃくやきのこ類🍄などの弾力のあるものを料理に取り入れることによって自然に噛む回数を増やすこともできます。また、食材をあえて大きめに切ることで噛む回数を増やすこともできます。
是非実践して良い口内環境を手に入れましょう💪