食後高血糖を予防しよう!

全身の入り口であるお口の中に入るもの、つまり食べ物や飲み物は、生きる土台でありスタートです。

私たち「歯科で働く管理栄養士」が、歯のお話や食事、生活習慣についてなど様々なテーマで毎月ブログにてお知らせ致します。

普段の生活にお役立ていただけたら幸いです🔅

よろしくお願いします♪

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みなさんこんにちは。歯科管理栄養士の瀬野です☺️

皆さん、ご自身の血糖値はご存知ですか?今回は食後高血糖についてのお話です。

誰しも食後は一時的に血糖値が高くなりますが、通常であればインスリンがすぐに分泌され、食後約2時間以内には正常値に戻ります。食事をしてから2時間後に測った血糖値が140mg/dl以上ある場合、食後高血糖と判断されます。これはインスリンの分泌が少なかったり、働きが不十分だったりすることから、食後に血糖値が急上昇しているためです。 

 

 

 

 

 

 

 

【食後高血糖がもたらす影響】

・隠れ糖尿病

空腹時には血糖値が正常な状態でも、食後の血糖値だけ大きく上昇する場合があり、これを「かくれ糖尿病」と言います。食後高血糖を放置していると、糖尿病になるリスクが高まります。

・動脈硬化

空腹時と食後で血糖値の差が大きいと、血管の壁が傷つき、動脈硬化が進行します。これを放置しておくと血管障害が進み脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす恐れがあります。

【食後高血糖を抑えるポイント】

☝️欠食をせず1日3食、適切な量を食べる

欠食をして長時間空腹の状態が続いた後に食事を摂ると、血糖値は反動で急上昇してしまうことがあります。欠食せず、できるだけ毎日同じ時間帯に食事をとるようにしましょう。

☝️よく噛んで食べる

 よくかんで食べることで、主に血糖値を下げる働きをするホルモンであるインスリンが分泌されやすくなります。また、満腹中枢が刺激されて満腹感を得やすくなり、食べ過ぎを防ぐこともできます。

☝️食物繊維をとる

食物繊維を糖質と一緒にとると糖質の吸収がゆるやかになり、食後血糖値の急激な上昇が抑制されます。

例)穀類、豆類、きのこ、海藻、その他野菜

👆糖質指数(GI値)の低い食べ物をとる

GI値とは、食品に含まれる糖質「吸収の度合い」を示すものです。血糖値はGI値が高い食品を食べた時ほど急激に上昇してしまいますが、GI値の低い食品ほど穏やかに上昇します。

GI値が低い食品:玄米、麺類、豆類、果物、牛乳など

その他に、筋トレやストレッチ、有酸素運動などの運動も、食後高血糖を改善するための一つの方法です。

食事のバランスに注意して、血糖値の急上昇を抑えましょう!