全身の入り口であるお口の中に入るもの、つまり食べ物や飲み物は、生きる土台でありスタートです。
私たち「歯科で働く管理栄養士」が、歯のお話や食事、生活習慣についてなど様々なテーマで毎月ブログにてお知らせ致します。
普段の生活にお役立ていただけたら幸いです。
よろしくお願いします♪
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こんにちは😀歯科管理栄養士の瀬野です🦷
すっかり暑くなってきて夏到来!ですね🏖
今回は、毎年夏になるとよく言われる水分補給について、歯との関係と一緒にポイントをお伝えします。
水分補給を怠ると、唾液の分泌量が減りお口の中が乾いている状態になります。
そしてお口の中が乾いている状態は雑菌が繁殖しやすい環境となり、むし歯・口臭の原因にもなります。
また、唾液にはお口の中を洗浄する効果があり、お口の中を清潔に保つためにも唾液の分泌を促進する水分補給はとても大切だと言えます。
ただし、歯と口の健康を維持するためには水分であれば何でも良いという訳ではありません。気をつけなければならないのは、飲料水の種類です。水分補給の際におすすめは”水”です!
日常的にお茶やコーヒーを飲む方もいらっしゃると思いますが、摂り過ぎはお口に良くない影響もあります。
*コーヒー、緑茶、烏龍茶、紅茶など
これらに含まれるポリフェノールの成分タンニンが、ステイン(歯の着色汚れ)の原因になります。着色は歯の細菌の増殖を促すので注意が必要です。
歯に沈着した着色物は歯の表面にデコボコをした凹凸があり、歯周病やむし歯菌を吸着しやすい状態にしてしまいます。
また、タンニンは鉄との相性が悪いため、鉄の吸収を阻害してしまいます。
さらに、コーヒーやお茶にはカフェインが含まれているので飲み過ぎは睡眠の質に影響してしまします。
一方で、お茶にはメリットもあり茶に含まれるカテキンが抗酸化作用や殺菌作用があるため、免疫力を保つ働きがあります。摂りすぎると先ほどお伝えしたタンニンが悪影響を与えることもありますので、これらの影響を理解した上でお茶を楽しみましょう☕️
<水分補給のポイント>
・喉が乾く前に、早めに補給する(飲む時間を決めておく)
例)朝目覚めた時、食事の時、おやつの時、夜寝る前など
睡眠中は無意識にかなりの汗をかくため、目覚めの1杯は大切です!
・1度にたくさんではなく、こまめに飲むこと
人は1日に最低でも1.2ℓは水分が必要だと言われています。1回はコップ1杯くらいにしてこまめに飲むことが大切です。
・水は冷やさない
吸収スピードが速い為、体に負担がかかってしまいます。また、冷水は冷え性や便秘の原因にもなるので注意が必要です。日常的に飲むときは、常温か白湯がおすすめです。
日に日に暑さが増していますので水分補給を十分にし、お身体に気をつけてお過ごしください😁