口腔乾燥症(ドライマウス)について☘

全身の入り口であるお口の中に入るもの、つまり食べ物や飲み物は、生きる土台でありスタートです。

私たち「歯科で働く管理栄養士」が、歯のお話や食事、生活習慣についてなど様々なテーマで毎月ブログにてお知らせ致します。

普段の生活にお役立ていただけたら幸いです。

よろしくお願いします♪

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こんにちは😀歯科管理栄養士の瀬野です🦷

皆さんお食事中などに”口の中が乾燥してものが挟まることが増えた”という経験はございますか?

今回は口腔乾燥症(ドライマウス)についてお話しします。

【口腔乾燥症(ドライマウス)とは?】

唾液の分泌が減る、または分泌されなくなり、口腔内が乾燥する症状のことです。人間の唾液分泌量は、1日約1~1.5ℓと言われています。唾液分泌量が減少すると、唾液による抗菌作用や自浄作用の働きが悪くなり、むし歯や歯周病のリスクが高くなったり、口臭が気になったり、嚥下障害を起こしたりします。

 

 

 

 

 

【原因は?】

薬の副作用、ストレスによる自立神経の乱れ、唾液腺の組織障害などが挙げられます。また。常にマスクをしていたり、鼻炎の影響で口呼吸になっていることもあります。

【ドライマウスの方へのアドバイス】

☝️カフェイン飲料(コーヒーや緑茶)の摂取を控え、水を飲む☕️

カフェインの利尿作用によって脱水し、唾液分泌が抑制されている可能性があります。また、若年者に人気があるエナジードリンクはカフェインの含有量が非常に高いため注意が必要です。

👆服用薬を副作用の少ないものに変更できるか主治医に相談してみる💊

副作用として唾液分泌低下が現れる薬の代表例としては抗アレルギー薬、降圧薬、抗不安薬まどが挙げられます。

また、糖尿病の方において、高血糖状態だと糖を含んだ尿が大量に排出されるため、脱水状態になりやすくなります。そのため、血糖コントロールも必要です。

👆こまめに水を摂取する🥛

フレーバーのついたミネラルウォーターは糖質が含まれている可能性があるため、なるべく避けましょう。

👆緊張やストレスを取り除く。難しい場合はビタミンB群の摂取やマグネシウムを摂取する

ビタミンB群:豚肉、鶏肉、カツオ、レバー、ニンニクなど

マグネシウム:あおさ、のり、わかめ、ココア、ナッツなど

👆抗酸化作用のある食品を摂取する

唾液腺障害の原因の一つに活性酸素があります。これに対して抗酸化物質が有効であると分かっています。ビタミンCは身近な抗酸化物質です。その他、アスタキサンチンやコエンザイムQも強い抗酸化作用があります。

ビタミンC:柑橘類、ブロッコリー。ピーマンなど

アスタキサンチン:サケ、いくら、エビなど

コエンザイムQ10:牛肉、鶏肉、ニシンなど

 

 

 

 

 

 

ドライマウスは自分でも気付かないこともあるかと思いますが症状が続くとQOLが著しく低下してしまいます。鼻呼吸を意識することや、栄養面も意識して過ごしてみましょう