「歯茎からの出血」について

全身の入り口であるお口の中に入るもの、つまり食べ物や飲み物は、生きる土台でありスタートです。

私たち「歯科で働く管理栄養士」が、歯のお話や食事、生活習慣についてなど様々なテーマで毎月ブログにてお知らせ致します。

普段の生活にお役立ていただけたら幸いです。

よろしくお願いします♪

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みなさんこんにちは🍁歯科管理栄養士の瀬野です。

歯磨きの時に歯茎から血が出た経験はございますか?

歯肉から出血がある場合、考えられる原因はいくつかあります。例えば歯肉の炎症、抗凝固薬を服用している場合、妊娠中は出血をしやすいなどです🦷

今回は栄養の過不足によって引き起こされている可能性についてお伝えします✊

①タンパク質の不足

歯肉や血管も、コラーゲンを主とするタンパク質でできています。タンパク質の1日の必要量のうち、80%(約200g)は体内でリサイクルされ、残り20%(50g)は食事からの摂取が必要です。新しいタンパク質が取り入れられず、リサイクルが繰り返されていくと徐々に劣化し、歯肉血管ともに弱くなってしまいます。そのため、つねに十分なタンパク質を補給する必要があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

各食材に含まれているタンパク質の目安です🐟🥩🥚 

②ビタミンCの不足

タンパク質の合成に必要なビタミンCは体内で合成できないため、食事やサプリメントで補う必要があります。ビタミンCは脳や副腎での需要が高く、ストレスや禁煙、風邪などで体調不良が起こるとさらに需要が増すため、とても不足しやすい栄養素です。

米国の研究では、血中ビタミンCレベルが低い状態とプロービング時の出血、歯肉出血傾向には相関関係があることが分かっています。 ビタミンCは水溶性のための過剰症の心配が少ないので、患者さんの生活習慣によっては食事だけでなく、サプリメントで補う方法もおすすめです。

当院でも医療機関でしか販売できない、ヘルシーパスのサプリメントを扱っております。ビタミンCもございますのでお気軽にお声がけください!💊

③糖質の過剰

過剰な糖質とタンパク質が結合するとAGEsという物質が発生します。AGEsは歯肉に弾力をなくし、血管を脆く出血しやすくさせてしまいます。そのため、糖質の過剰摂取は歯茎の出血を促進させてしまいます。

糖とタンパク質の糖化は活性酸素により進行するので、この活性酸素を除去するための栄養素であるビタミンC、ビタミンE、αリポ酸、コエンザイムQ10の摂取がおすすめです。αリポ酸、コエンザイムQ10に関して、必要量を食事から摂取するのは現実的ではないのでサプリの活用も有効的です☝️

定期検診や歯科受診で歯茎からの出血を指摘されたことがある方はぜひ今回の3つのポイントを意識してみてくださいね😄🦷