全身の入り口であるお口の中に入るもの、つまり食べ物や飲み物は、生きる土台でありスタートです。
私たち「歯科で働く管理栄養士」が、歯のお話や食事、生活習慣についてなど様々なテーマで毎月ブログにてお知らせ致します。
普段の生活にお役立ていただけたら幸いです。
よろしくお願いします♪
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みなさんこんにちは☺️歯科管理栄養士の瀬野です🍄
よく「腸活」という言葉を耳にすることがあるかと思いますが、「腸活」とは生活環境を整えることにより腸内の環境を改善するための活動を言います☝️
腸内環境が良い状態とは、腸内に生息する善玉菌、悪玉菌、日和見菌の大きく分けて3つの菌がバランスよく存在している状態のことを言います。バランスは「2:1:7」であることが理想とされています。このバランスが崩れると便秘や下痢、肌荒れなどが起きてしまします。
腸活を行うことは様々なメリットを体にもたらします。
◎免疫力向上
腸内には体全体の約7割もの免疫細胞が集結していて、腸内環境の状態の良し悪しは体の免疫力に大きな影響を及ぼします。このため、腸活を行うことは病気をしない体づくりにつながります。
また、腸の健康はお口の健康にも繋がっています。腸内環境が悪化し免疫力が低下すると、歯ぐきの炎症(歯周病)が悪化しやすくなります。歯周病は、全身の健康にも影響を与えるため、腸活によって体の免疫バランスを整えることが歯や歯ぐきの健康を守ることにもつながります。
◎便秘解消
腸内で悪玉菌が優位になると、腸の蠕動運動が鈍り、便秘や下痢が起こりやすくなります。腸活で善玉菌が多い状態を保つことで、下痢や便秘、軟便などお通じの問題の解決が期待できます。
◎質の良い睡眠
睡眠の質の向上には”メラトニン”というホルモンが影響を及ぼします。メラトニンはトリプトファンと呼ばれる物質から生み出されます。このトリプトファンは、タンパク質を腸内細菌が分解・合成することで作られます。腸内環境が良くなることでトリプトファンを効率よく生成することができ、質の良い睡眠をもたらします。
睡眠の質が低下すると、歯ぎしりや食いしばりが強くなることがあります。腸活を通じて睡眠の質を向上させることで、歯ぎしりの軽減にもつながるかもしれません。
◎肌改善
腸の働きが鈍ると老廃物の排出ができずに、腸内に有毒ガスが発生します。その結果、老廃物が腸から吸収されてしまい、皮脂や角質に老廃物が混ざってしまい肌の調子を落としてしまいます。腸活によって腸内環境が改善されれば、肌の調子も改善します。
◎ダイエット
腸内フローラ(腸内細菌叢)のバランスが良い状態では、代謝が上がり脂肪燃焼がしやすくなります。腸活を継続して行うことで肥満防止につながります。
💪腸活で実践できること💪
☑️善玉菌を増やす食品(プロバイオティクス)を増やすこと
食品例)ヨーグルト、納豆、チーズ、キムチ、乳酸菌飲料 などの発酵食品がおすすめ
☑️善玉菌のエサになる食品(プレバイオティクス)を増やすこと
食品例)キノコ類、海藻類、ごぼう、アスパラガス、バナナ などの食物繊維やオリゴ糖がおすすめ
腸活を行って腸内環境に改善がみられるのは、早い人で約2週間程度と言われていますが、一般的に腸内環境が定着するまでには3ヵ月程度必要です。
一度腸内改善したからといって腸活をやめてしまうと、腸内環境は元の状態に戻ってしまいます。腸活は継続することで効果が実感できるものですので、日々の生活に腸活を取り入れて健康的な生活を目指しましょう!